こんにちは。佐倉はとこ(@sakurahatoko)です。
わたしは、通信制大学を卒業し、障害児保育の道にすすみました。
ちなみに、保有資格は「保育士」と「認定心理士」です。
ちなみに、障害児福祉施設といっても、さまざまな施設を転々としました。
ひとつの職場で長く勤める精神力がないことは、自分のだめなところだと思っていましたが、もしかしたら今悩んでいる誰かのお役に立てるかもしれない…!と思い、この記事を書いています。
具体的に働いた職場は、
✔ 療育センター (知的障害児通園施設・知的障害児入所施設)
✔ 放課後等デイサービス
✔ 小学校
✔ 移動支援(送迎や外出介助等)
です。
Contents
幼稚園教諭になれずに独学で保育士資格を取得する。
わたしは、もともと短大の幼児教育科に通っていたんです。
えっ…どういうこと?なんで幼稚園教諭にならなかったの??
とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんね。一言でいうと、幼稚園実習ができなさすぎて、これは無理だ…!って思い挫折したんです。結局、幼稚園教諭第二種免許をとることができずに卒業しました。
人前で話すことだめ・製作だめ・ピアノだめ。
3つそろったわたしは、周りの器用で優秀な人たちと比べて、鬱になっていきました。
さすがに悔しくて、保育士資格は試験を受ければ取得できることを知り、テキストを買って勉強し始めます。ありがたいことに、一発で合格することができました。
保育系の専門学校に行っている知り合いからは、「学校に行って普通に実習に行けば保育士なんて誰でもとれるのに、なんでわざわざ保育士試験受けるの?」と言われましたね。ははは…泣
どうして、保育園で働かず、障害児福祉施設で就職する道を選んだのか?
保育士は取得したものの、就職活動なんてできる精神状態じゃなかったわたしは、通信制大学の3年次編入学、という名のモラトリアムをもらい、心理学を学びます。結果として認定心理士という民間資格を取得しました。
その後、就職活動をしたのですが、最初から保育園は受けませんでした。ひとつも。なぜかというと、集団保育の現場で働ける気がしなかったからです。
そして幼児教育学科時代の実習先の園長先生に、「あなた、障害児保育に向いているんじゃない?」と言われたことも大きかったです。
そう思って、地元の特別支援学校にボランティアに行きました。予想通り、保育園や幼稚園などの場よりも、自分らしく子どもと関わることができたのです。
大きな社会福祉法人が運営している療育センターに就職できたけれど…。
責任が重すぎて、鬱になる。
通信制大学に通いながら、学童保育のアルバイトをし、卒業前の秋、社会福祉法人が運営している療育センターに就職が決まりました。配属されたのは、年長の自閉症クラスの担任保育士です。
仕事内容は、毎日の療育の準備・日々の記録・個別支援計画の作成・保護者との面談・委員会活動・行事活動の手伝いなど。
もっといろいろあったのでしょうが、正直よく覚えていません。
とにかく先輩がこわかったし、つらかったです。
大きな法人&施設ならではのつらさ。専門職の方との関係。
療育センターだったので、職員は100人程度いたと思います。看護師さん、臨床心理士さん、ケースワーカーさん、作業療法士(OT)さん、理学療法士(PT)さん、言語聴覚士さん…ほんとうにたくさんの方と関わる仕事でした。
余談ですが、看護師さんが、めちゃくちゃこわかったです。
あと、朝礼でのスピーチも地獄でした。日々療育で感じたことや、これからの自分の課題とかをみんなの前で話すんですよ。こわい。こわすぎる。むり・・・
毎日「次は何を失敗するんだろう、怒られるんだろう…」とビクビク&緊張状態で仕事して、精神が崩壊しました。
小さくてアットホームな職場に転職しよう、と思い立ったけれど、そこでも…
小さい会社=ひとり欠けると、仕事が回らない。
結局、新卒で務めた社会福祉法人は2年ほどで退職。
「大きな法人にいると、たくさんの人と関わらなくてはいけないから、今度は小さな会社で働こう…」と決意します。
そこで、放課後等デイサービスを運営している、小さな会社に勤めることにしました。
以前の法人は、送迎専門のドライバーさんがいたのですが、今度は自分で運転して、送迎(利用者さんのおうちにお迎え&送る)もしなくてはいけません。大きな法人とはまた違った責任感がいるなぁ、と学びました。
家族経営の会社だったのですが、社長とどうしても合わず、半年ほどで辞めました。
アットホームがゆえに、逃げ場がない。
「あぁ~さっきの子どもとのやりとり、失敗したなぁ…もっと違う言い方にすればよかかった…」
こんな風に、落ち込んだ時、逃げ場がないんですよね。
施設的な意味でも、部屋数がそんなにないので、隠れて自分の気持ちをクールダウンしたり落ち着くことのできる場所がない。気持ちを切り替えて、子どもと接することが難しかったです。
これから障害児福祉の道にすすもうとしている方へ。
わたしは、保育園の保育士ではなく、障害児施設の保育士になったことを後悔していません。この仕事に関わった人にしか分からない喜びがあると思っています。まっすぐに自分を求めてくれる子がいると、ほんとうにしあわせな気持ちになります。
ですが、
✔ 自分が関わるとうまくいかないのに、他の人が声をかけるとすんなり動く子どもの姿や、自分が怒ってもだれも言うこと聞かないのに、先輩のいうことは聞いている姿をみてへこむ。
✔ 保護者の方の想いを実現させることができない、プレッシャー。
✔ 同期のあの子は、上手に先輩と関係性を作っているのに、自分はいつも先輩に怒られているし、空回りばかり。
など、わたしと同じく「メンタルがあまり強くない…」と自覚をしている方は、毎日のように悩み、劣等感を感じることが多い仕事だということは、知っておいてほしいです。
そして、30歳を迎え、大小さまざまな施設をうろうろした今ならわかることがあります。
それは、他人と比べても仕方がないということ。
自分のもっている雰囲気やキャラクターだって違うし、子どもとの相性、合う合わないだってある。
全部をうまくやろうとしない、ということがとっても大事です。
目の前の利用者さんと丁寧にかかわる気もちがあれば、もう十分。
特に、最初のうちなんて、目の前のことで精一杯で、周りが見えなくて当然です。臨機応変な対応なんてすぐにできません。
「この職場、合わないなぁ…」「毎日しんどいし、つらいなぁ…」「なんだか体調が悪い…」と思ったら、無理せずに逃げてもいいんです。わたしは逃げてばかりです。ですが、幸いなことに、正規雇用にこだわらなければ、こんな短い職歴のわたしでも次の仕事は見つかります。
不器用ながらも頑張っている自分を認めて、どんな小さなことでも、自分が今日できたことをほめてあげてくださいね。
